佐々木屋

技術的なことから趣味まで色々書きます

1.C#、VB.NET

型変換は何を使う?(値型⇒String型)

今回は値型⇔string型です。共通認識は前回と一緒です。 VB.NETのCIntやCDecなどのC●●●は、CTypeと等価なので全てCTypeで検証 時間計測はSystem.Diagnostics名前空間のStopwatchクラスを利用 繰り返し回数maxは10,000,000回とする それぞれを3回ずつ実行する…

MIMETypeの取得

ファイルのMIMETypeを取得する方法です。 .NET Frameworkによって違いますので、お好みの方をどうぞ。 .NET Framework4.5以上 System.Web.MimeMappingクラスのGetMimeMappingメソッドへファイル名を渡すことで取得可能です。 System.Web.MimeMapping.GetMime…

IIS管理外の画像ファイルを表示させる

ASP.NETでIIS管理内のディレクトリの画像ファイルをImageコントロールへ動的に表示させるためには以下で簡単にできますが、 img.ImageUrl = ”相対パス” これを別のディレクトリに置いた画像を表示させたい場合は、System.Drawing名前空間のBitmapクラスへイ…

Strategyパターン

デザインパターンの中でもよく見るものですが、オブジェクト指向が分からないとチンプンカンプンになります。「戦略」という意味で、メソッドなどにちりばめられた静的なアルゴリズムを、ifやswitch(VB.NETはSelect Case)などの条件分岐で動的にアルゴリズ…

Facadeパターン

Facadeパターンは現在でもしばしば使われるくらい、結構メジャーなパターンです。Facadeは「玄関」や「窓口」と言われ、その名の通りプログラムの各所から利用される一つのクラスを仲介するパターンです。利用されるクラスが将来変更される可能性がある場合…

静的クラスとシングルトン

インスタンスを複数作成しないで、どのクラスからも同じインスタンスを見に行くといった場合は静的クラスを利用します。VB.NETの場合はモジュールがほぼ同じような役割(全く一緒ではない)です。 public static class StaticClass { public static string U…

ここがダメだよ!VB.NET⑤(静的クラスが無いのよ)

そうなんです。VB.NETには静的クラスが無いんです。「モジュールがあるやん?」と思った方。 VB.NETのモジュールがC#の静的クラスとよく混同されますが、残念ながら100%同じというわけではないのです。 呼び出し方 静的クラスの場合、メンバーの呼び出し…

デザインパターン

以下に一つでも当てはまる方は、プログラミング設計を少し勉強した方が良いかもしれません。・最初は問題ないが、だんだん読みづらいコードにある ・スパゲティコードになってしまう ・オブジェクト指向の恩恵を生かしきれていない ・コメントが無いとさっぱ…

GroupByメソッド③

GroupByメソッドはクラスコレクション以外、通常のarrayコレクションでも使用可能です。 List<string[]> lst = new List<string[]> { new string[]{ "1", "25", "5", "3000"}, new string[]{ "1", "31", "10", "4000"}, new string[]{ "2", "31", "98", "12800"}, new string[]{ </string[]></string[]>…

GroupByメソッド②

GroupByメソッドには複合キーを指定することも可能です。複合キーの指定の仕方は2通りあり、new(VB.NETはNew With)による匿名型で指定する方法とTuple.Createで指定する方法があります。 List<Uriage> lst = new List<Uriage>() { new Uriage{KaisyaCD="1",SyainCD = "25"</uriage></uriage>…

GroupByメソッド①

GroupByメソッドはLINQの中では少し特殊(私だけか?)で、単純なlistやarrayのようなコレクションでは利用しません。コレクションコレクションの中にコレクションが格納されているような場合の集計に非常に便利な機能となります。複雑な集計を簡単に書くこ…

SelectManyメソッド

単純な配列に対して処理する場合は、SELECTメソッドで処理できますが、配列に配列を持つようなコレクションは少し面倒です。例えば、 List<string[]> values = new List<string[]> {new string[] { "京都府", "京都市"}, new string[] { "奈良県", "奈良市"}, new string[] { "大</string[]></string[]>…

LINQによる遅延評価

イテレータによる遅延評価と同様で、LINQでも遅延評価を実装することが出来ます。例えば、単純に1秒待つメソッド関数があるとします。 private int testFunction(int v) { Thread.Sleep(1000); return v * 2; } Private Function testFunction(ByVal v As I…

判定メソッド(Any、All、Contains)

コレクションに対して、ある条件を満たすような要素が存在するかどうかを判定するメソッドです。以下のコレクションに対して実行してみます。 int[] values = { 1, 9, 5, 6, 8, 6, 2, 5, 3 }; Dim values As Integer() = {1, 9, 5, 6, 8, 6, 2, 5, 3} Anyメ…

インデックス付きSelectメソッド

コレクションの要素を処理する際、ナンバリングが必要なことがたまにあります。 通常であれば、以下のようにfor文を使ってナンバリングするのでしょうが・・・。 string[] values = { "京都", "奈良", "大阪", "兵庫", "滋賀", "和歌山" }; var res = new Li…

集合メソッド(Union、Except、Intersect)

複数のコレクションに対して集合を提供します。 Unionメソッド(和集合) 2つのコレクションの和集合を返します。和集合とは、集合A、集合Bが定義されている場合、A又はBどちらか一方の集合に属する集合全体「A∪B」のことを指します。 string[] value…

取得メソッド②(Skip、Take、SkipWhile、TakeWhile)

コレクションの特定要素を取得する際に利用します。Selectメソッドの場合だとコレクションを上から順番に評価していきますが、予め取得したい要素の場所が決まっているような場合は走査が無駄になる場合があります。その場合はこれらのメソッドを活用します…

集計メソッド(Max、MIn、Average、Sum、Count)

数値コレクションの最大値、最小値、平均値、合計、コレクション数を取得することができるメソッドです。 int[] values = { 1, 9, 5, 6, 8, 6, 2, 5, 3 }; Console.WriteLine(values.Max()); Console.WriteLine(values.Min()); Console.WriteLine(values.Ave…

取得メソッド①(First、FirstOrDefaullt、Last、LastOrDefault)

Firstメソッドはコレクションの先頭を取得するメソッドです。 int[] values = { 1, 9, 5, 6, 8, 6, 2, 5, 3 }; Console.WriteLine(values.First()); Dim values As Integer() = {1, 9, 5, 6, 8, 6, 2, 5, 3} Console.WriteLine(values.First()) 1正直単体で…

Visual Studio 2019

docs.microsoft.com 先月の4月2日にVisualStudio2019が公開され、4月30日にバージョン16.0.3がリリースされました。そろそろ安定したかな?ということと、GWでまとまった休みもあったので、この機会に開発環境を2017から2019に乗り換えてみました。 …

Whereメソッド

Whereメソッドはコレクションに対して指定した条件に一致する要素を抽出します。例えば、適当な数配列があって、5以上の要素をListへ格納します。 int[] values = { 1, 9, 5, 6, 8, 6, 2, 5, 3 }; //従来の方法 List<int> res1 = new List<int>(); foreach(int v in v</int></int>…

型推論のススメ

以前型推論を説明しましたが、これが乱用されてしまうと問題になりそう、と思うのは正しい感覚です。ただし、時と場合によっては型推論は非常に有用ですので使える場面においては積極的に使っていこうじゃないか、というのが今回のテーマです。 Variant型で…

OrderByメソッド

OrderByメソッドはLINQのソート機能です。コレクションの要素を並べ替えることが可能です。昇順の場合はOrderByメソッド、降順の場合はOrderByDescendingメソッドを使用します。 int[] values = { 1, 9, 5, 6, 8, 6, 2, 5, 3 }; //昇順 var res_ask = values…

ここがダメだよ!VB.NET④(「=」の意味)

C#の場合、単に「=」の場合は代入を表します。つまり、下記のコードは変数xに1を代入します。 x = 1; では、等価の意味はというと、「==」のようにイコールを重ねます。 if (x == y) { //~ } このように等価と代入が異なる演算子として用意されています。し…

型推論

暗黙的に型付けする変数のことを型推論と言います。C#はvarキーワードを利用します。 //通常の書き方 TestClass cls = new TestClass(); //型推論 var cls = new TestClass(); VB.NETはDimキーワードのみにしてAs以降の型を指定しないと型推論となります。 '…

Selectメソッド

LINQで一番利用されている(と思う)Selectメソッドです。コレクションの全要素に対して処理が行われます。例えば、適当な数値のコレクション全要素に対して3を掛けるような処理を考えてみましょう。 int[] values = { 1, 9, 5, 6, 8, 6, 2, 5, 3 }; //従来…

LINQを始める前に・・・

LINQを始める前にいくつか基礎知識として情報を紹介しておきます。 SQLとの関連 LINQ to Objectにおいて、構文がSQLと似ていますが、SQLと一切関係はありません。例えば、 int[] values = { 1, 2, 3, 4, 5 }; var q = from x in values where x % 2 == 0 ord…

ラムダ式の基本

LINQの話をする前にラムダ式を説明しておきます。ラムダ式(lambda expression)自体は関数型言語で良く使われる機能の一つですが、デリゲートやLINQを利用した際のメソッド引数部分をより簡潔に記述できるようにとC#3.0(VB.NET9)から導入されました。ラム…

ポリモーフィズム(インターフェース)

インターフェースでポリモーフィズムを実現します。 インターフェースはクラスの規程のみを定めたものとなる為、抽象クラスと同様にポリモーフィズムを比較的容易に実現することが可能です。継承の時と同じように、何かメッセージを表示する共通メソッドをイ…

インデクサ

ユーザー定義型(構造体やクラス)のオブジェクトに対して、配列のような特定要素を取得・設定できる仕組みをインデクサと言います。VB.NETでは既定のプロパティとも言います。インデクサはメソッドとプロパティの両方の性質を持ち合わせた機能です。 getter…