佐々木屋

技術的なことから趣味まで色々書きます

SQL Server 2008 R2 SP2 Express Edition のサイレントインストール

正直役に立つのか?分かりませんが、一応備忘録として。
情報がありそうでなかった(というよりは多すぎて取捨選択が大変)ので、まとめてみました。ここでのサイレントインストールはWindows7、8、8.1、10環境下で実行を想定しています。

以下は私の使用している環境に合わせた必要最低限のパラメータを一覧にしています。よって、それ以外のパラメータが必要な方は下記リンクを参考に適宜追加して下さい。
コマンド プロンプトからの SQL Server のインストール - SQL Server | Microsoft Docs


コマンドによるサイレントインストールですが、コマンドラインに渡すパラメータの設定方法は、
/PARANETER
/PARANETER=true/false
/PARANETER=1/0(bool型)
/PARANETER="値”
です。複数渡す場合は半角スペースで区切ります。なお、値にスペースが含まれなくなても含まれていても、ダブルクォーテーションでくくった方がいいです。

パラメータ 説明
/Q セットアップがUIなしで、非表示モードで実行される。/Qか/QCが自動インストールに必須。
/QC セットアップがUIが表示されて実行される。インストール進捗画面をユーザーに表示させたい場合は推奨。セットアップ中は入力は出来ず、エラーメッセージも表示されない。/Qか/QCが自動インストールに必須。
【必須】
/ACTION=Install
値はInstallで固定。インストールワークフローを示す為に必要。
【必須】
/FEATURES
インストールコンポーネントを設定。機能選択のインスタンス機能に影響。
「データベースエンジンサービス」の場合は、SQLENGINEを設定。
/INSTANCEID インスタンスの構成の部分に影響。「既定のインスタンス」を選択する場合はMSSQLSERVERを設定。
【必須】
/INSTANCENAME
SQL Serverインスタンス名を設定。「既定のインスタンス」を選択する場合は/INSTANCEIDと同じくMSSQLSERVERを設定。
/SECURITYMODE SQL Serverのセキュリティモードを設定。データベースエンジンの構成 の認証モードに影響。
Windows認証モード・・・何も指定しない
・混合モード・・・SQL
なお、混合モード選択時は/SAPWDが必須となる。
/NPENABLED SQL Server サービスの名前付きパイプ プロトコルの状態を設定。
・0(名前付きパイプ プロトコルを無効にする)
・1(名前付きパイプ プロトコルを有効にする)
/TCPENABLED SQL Server SQL Server サービスの TCP プロトコルの状態を設定。
・0(TCP プロトコルを無効にする)
・1(TCP プロトコルを有効にする)
なお、既定で無効となる為、TCPプロトコルを利用するなら有効にしておくこと。
【条件により必須】
/SAPWD
SQL Server saアカウントのパスワードを設定。データベースエンジンの構成 の認証モードで混合モード(/SECURITYMODE="SQL")を設定した場合は必須。
【必須】
/SQLSYSADMINACCOUNTS
データベースエンジンの構成でSQL Server管理者の指定に影響。基本はコンピュータ名\ユーザー名を設定。
【必須】
/SQLSVCACCOUNT
SQL Server サービスの開始アカウントを設定。サーバーの構成情報に影響。ここでは、NT AUTHORITY\SYSTEMを設定。
/SQLSVCSTARTUPTYPE SQL Server Engineサービスのスタートアップモードを設定。
・Automatic(自動)
・Disabled(無効)
・Manual(手動)
【必須】
/AGTSVCACCOUNT
SQL Server エージェント サービスのアカウントを設定。ここではNT AUTHORITY\NETWORK SERVICEを設定。
/BROWSERSVCSTARTUPTYPE SQL Server Browser サービスの スタートアップ モードを設定。
・Automatic(自動)
・Disabled(無効)
・Manual(手動)

なお、/SAPWDのパスワード設定は最低1文字以上(最大128文字)で
空文字(null)
"Password"
"sa"
"Admin"
"Administrator"
"sysadmin"
は使用できません。使用環境上パスワード無し等が必要な場合は、サイレントインストール時に一旦適当なパスワードを設定して、インストール後に変更する形となります。認証についての詳細は以下を参照して下さい。
データベース エンジンの構成 - アカウントの準備 - SQL Server | Microsoft Docs